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地図にない将来計画?神戸市で気をつけたい「都市計画道路」

地図にない将来計画?神戸市で気をつけたい「都市計画道路」

不動産購入を考えるとき、つい間取りや価格、駅からの距離などに意識が向きがちです。

しかし、意外と見落とされやすいのが「都市計画道路」という存在。

これは国や自治体が将来の街づくりを見据えて定める道路計画のことですが、実は神戸市ではこの都市計画道路の指定が非常に多く、購入の際に大きな注意点となります。


◆都市計画道路とは?

都市計画道路とは、都市の交通を円滑にし、防災や暮らしの利便性を高めるために、将来整備が予定されている道路のことです。
計画が決まっていても、実際にいつ工事が始まるかは未定で、数十年そのままになっているケースも少なくありません。

都市計画道路予定地にかかっている土地や建物を購入した場合、将来的に立ち退きを求められることがあったり、建て替えやリフォームに制限がかかったりする可能性があります。

価格が割安に見える物件でも、その背景にはこうしたリスクが隠れていることがあるのです。


◆神戸市に都市計画道路が多い理由

神戸市の都市計画道路が特に多いのには、いくつかの背景があります。

  1. 山と海に挟まれた細長い地形
     神戸は六甲山と大阪湾に挟まれた細長い都市です。そのため、東西方向の幹線道路や生活道路の整備は昔から重要課題でした。細い道や坂道が多い地域では、バイパスや補助道路の計画が数多く立てられています。

  2. 戦後復興からの大規模計画
     戦後、人口増加や経済発展に対応するため、広域的な道路網が計画されました。こうした計画の多くは現在も「未着工」のまま残っているのです。

  3. 阪神・淡路大震災の影響
     1995年の震災では、道路の寸断や渋滞が避難や救助を妨げる大きな要因となりました。その教訓から、防災の観点で新たな道路計画が追加されました。特に山手と海側をつなぐ道路や、東西の幹線強化は震災後の大きな課題でした。


◆神戸市で注意したい具体的なケース

  • 駅近の住宅街でも対象に?
     阪神間やJR沿線の住宅地は人気ですが、大通りに並行する形で都市計画道路が定められている場所もあります。「静かな住宅街だと思って購入したら、将来は交通量の多い道路予定地だった」ということも。

  • 坂の多いエリアのバイパス計画
     山手のエリアでは急坂を避けるためのバイパス的な道路計画が点在。これらにかかる土地は、長期的に見て不確定要素を抱えることになります。

  • 資産価値とローンへの影響
     都市計画道路予定地の物件は、評価が低めになることが多く、売却しにくかったり、住宅ローンの審査に不利に働くこともあります。


◆どうやって確認する?

神戸市では「都市計画図」「都市計画道路網図」が整備されており、市役所や各区役所で閲覧可能です。市のホームページでも概要図は公開されていますが、詳細は役所で確認するのが確実です。

また、不動産会社も調査してくれますが、最終的にはご自身で確認することが大切です。購入前に「ここは将来道路にかかっていないか?」をチェックしておくだけで、安心感が大きく違ってきます。


◆まとめ

神戸市はその地形や震災の影響から、他都市に比べても都市計画道路が多い地域です。購入時にチェックを怠ると、「気に入って買った家が将来道路予定地だった」という事態になりかねません。

家探しでは、価格や立地、間取りだけでなく、「将来の都市計画」まで見据えることが安心の第一歩です。大切な住まいだからこそ、長く安心して暮らせるように、ぜひ都市計画道路についても意識してみてください。

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