その場合はいくつか気をつけなければならないポイントがあるので要注意です。
今回では、先に土地だけを購入するうえでのメリット・デメリットについてお話いたします。

■土地だけ先に購入するメリット

土地だけを先に購入するメリットの1つ目は、購入したい土地をほかの人に先に購入される恐れがなくなることです。

人気の高いエリアは早く売れるので、時期を逃すとほかの方に買われてしまうおそれがあります。

条件の良い土地を先に購入することで、安心してゆっくりと家づくりの計画を立てることが出来ます。
2つ目のは、建築業者の対応がスムーズになることです。
すでに土地を購入しているので、見積書や建築プランをス早くに作成してもらえます。
スムーズな対応により時間に余裕ができた場合、複数社のプランを比較することも出来ます。

■土地だけ先に購入するデメリット

土地だけを先に購入するデメリットですが、まずは理想どおりの家を建てられない可能性があるということです。
建築に関する制限がかかっている土地もあるので、立地の良さだけを見て購入すると設計時にトラブルが生じる可能性があります。
住宅ローンを利用できない可能性が高いことも、土地だけを先に購入するデメリットのひとつです。
住宅ローンは住宅のための融資ですので、土地だけの購入では「つなぎ融資」や「土地先行融資」などの高金利のローンしか利用することが出来ません。
自宅を建築するための土地であることを証明できれば住宅ローンを利用できる場合もありますが、建築プランを提出したり、指定期間内に家を建てたりする必要があります。
また、ローンを利用して土地を購入した場合は、新居の建築前にローンの返済が始まります。
ですので、土地のローンの返済と、居住中の賃貸物件の家賃のどちらも負担することとなり、家計が苦しくなるおそれがあります。

■土地だけ購入する際の注意点

土地だけを先に購入する場合は、注意点が2つあります。
1つ目は、住宅の「設計計画」です。
先に土地だけを購入した場合、住宅を建てるためにつなぎ融資や土地先行融資を利用することになります。
これらは、申し込み時に金融機関へ住宅の設計計画を提出する必要があります。土地購入と同時に準備しましょう。
2つ目は、土地と住宅の名義を統一することです。
住宅ローン控除制度を利用するには、土地と住宅の名義が同じ必要があります。

土地だけの購入は金銭的なデメリットが大きいですが、気に入った土地を確保すれば、安心して家の計画を立てられるメリットもあります。
土地だけを先に購入するべきかどうかは、ご自身の負担をよく考えたうえで判断することをおすすめします。
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