■不動産査定はどこに頼む？

不動産査定は、不動産業者に依頼をすると通常は無料でしてもらえます。

その地域に強い不動産業者に頼む方法もありますが、インターネットで査定依頼する方法もあります。
査定してもらったからといって、必ず売却まで頼む必要はありません。
不動産業者にとって査定を依頼する人は今後の「見込客」ですから、サービスの一環として実施している不動産が多いです。

実際の不動産査定にあたっては、近隣の似たような条件の不動産を売買した際の実績や経済全体の動向なども踏まえて金額が出されます。

査定方法には大きく分けて「机上査定」「訪問査定」の2種類があります。
机上査定は、その物件のエリア、マンションか戸建てか、間取り、築年数などを考慮し、そこに取引実績を加味して計算されます。

訪問査定は、実際にその物件を目で見て判定されます。
駅から歩いた時の距離、商店や病院、学校などのアクセスの良さ、日当たり、水回りの状態など部屋の使い心地を確認した上で計算されます。

一般的には、査定が終わると依頼者に対し「査定金額」「金額の根拠となる要素」が書面で交付されます。

査定価格に対して「もっと高く売れるはずでは？」と思う方も少なくはありません。
査定価格はあくまでも売却価格とは異なります。必ずしもその金額で売りに出す必要はありません。

しかし、不動産業者が経験則に基づきながら出した金額というのは、実際に売買できる金額と大きくかけ離れていないことが多いものです。
ですので、相場と比べてあまりにも高すぎれば見た人の印象が悪くなります。また、逆に安すぎても訳アリ物件かと疑念を持たれる可能性もあります。
誤差の範囲を考えてもこのくらいが適切という金額は、広告を出す前に不動産会社としっかり打ち合わせをしておきましょう。

ここで、注意したいのは、一度査定で出された金額はずっとそのままではないということです。
不動産の相場というものは時と共に変動します。そのエリアの需要、供給の関係により変化するのです。
先月まで地価が高かったエリアが災害で一気に暴落ということもあります。

あくまでも、査定金額とは「この不動産を現況のままで、現在において売った時の適正価格」というものと思っておきましょう。

ですが、あまりにも多くの業者に頼むと情報が増えすぎて混乱してしまいます。多くても6社くらいまでに抑えるのが適切です。
依頼するのは大手の不動産業者、そのエリアに強く取引の数が多い業者などを中心に選びましょう。

複数の業者に頼んだ時のメリットは以下になります。

まず、同じ物件を同じ時期に査定したのであれば、複数社に依頼してもそれほどかけ離れた金額にはならないので、自ずと相場がわかります。
そして、いくつかの視点から自分の不動産を客観的に見ることが出来ます。
依頼者に渡される査定報告書には金額とともに「なぜその金額をつけたか」という根拠が示されます。

■まとめ

相場を的確につかんで、納得のいく取引行いましょう。

・不動産査定は基本的に無料で不動産業者に頼むことができる。
・査定の金額には縛られる必要はないが、適正価格で売り出すことが大切。
・相場価格は経済の状況などを受けて査定後に変動する可能性もある。
・複数の不動産業者に頼むと、市場での相場や自分の物件の特徴がつかめる。

一括査定サイトなどを上手に利用して複数の不動産業者に依頼するようにしましょう。