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ゆとり返済の注意点

不動産の購入は、人生において最も大きな買い物です。

ですので、住宅ローンを活用する方もたくさんいます。住宅ローンは計画的に組むことで、無理なく返済を済ませることが出来ます。しかし、中には返済することが困難といわれる「ゆとり返済」を選択する方もいます。ゆとり返済で現在も返済を続けている方には、注意が必要です。

■ゆとり返済とは

ゆとり返済は、景気回復の為の目玉として住宅金融公庫が提供したローンで、現在は廃止されています。このローンは、初めの5年間はとても低い金利に設定されている為、当時は若い世代に人気がありました。
しかし、このローンを利用した方達の多くが、自己破産に追い込まれてしまいました。

ゆとり返済はバブル時代、景気対策として生まれました。その頃の日本は、歳をとると共に自然と給料も右肩上がりに上昇すると考えられてきました。

しかし、後にバブル経済は崩壊し景気は悪化する一方でした。
その為、ゆとり返済が前提としていた将来像とは異なり、現在の状況では非常に返済が困難なローンになりました。

 

■住宅ローンを払えなくなった人の特徴
住宅ローンを払えなくなる年代で一番多いのは40代、続いて50代、30代となっています。

働き盛りの40代で払えなくなる率が高くなるというのが意外と感じるかもしれません。

年収でいうと、400万円台が一番多く、つづいて300万円以下、500万円台となっています。

400万円台が住宅ローンを払える一種のボーダーラインとなっているのがわかる結果となっています。

破綻までの年数は、15年未満が一番多く、つづいて10年未満、5年未満となっています。

15年払ってきたのに、そのあと住宅ローンが払えないがために家を売り払うことになったら、ダメージは大きいでしょう。

住宅ローンが払えない直接的な原因は、収入減が一番の原因です。

つづいて離婚などの理由が続きますが、半数近くの人が収入減を理由に住宅ローンの支払いができなくなっているというケースが多いです。

■ゆとり返済の注意点

 

ゆとり返済の注意点は、初めの5年が経過した後は、金利が急激に上昇する点です。ですので、5年間で収入が増えている方以外は支払うことが困難になります。
現在もこのローンを継続しているという方は、高い金利で組んだローンなどを有利な条件で借り入れし直す仕組み(借り替え)をおすすめします。借り換えを行うことで、総返済額の削減に繋げることができます。

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